担降り(初心を思い出す)


1年以上経った今でも鮮明に思い出せる担降りまでの道。なんとなく今、言葉にしておきたくなったので…


え、信長のシェフの蘭丸?



2013年10月

少クラin大阪でれんくんがソロで披露したのは、JUMPを通ってきた私にはとても思い出深い曲、アジアの夜。最初は"曲を聴きたい"が理由だった永遠リピートの日課は、いつの間にか"れんくんの歌声が聴きたい"に変わっていた。

なんて耳に残る歌声なの、気になる…ちょっと待って…なんで衣装こんなにガポガポなの?もっとフィットする衣装あったでしょ?気付けばれんくんのことが気になって仕方なくて、毎日名前を検索。過去のまいじゃにを見漁り、録画してそれっきりにしていた2012年の少クラin大阪もひっぱり出してきて何度も見た。


もっと知りたい!



もともとシングルすら買ったり買わなかったりなゆるいスタンスでジャニオタをしていた私が、ジャニショに行けば、れんくんの写真を全部買い、雑誌を毎月全種購入と、ありえないオタクっぷりだった。まいじゃにが放送される度に、1人では気持ちを抱えきれなくて、キャプ画をツイッターに載せてはゴロゴロ。まさかテレビに向かって携帯を向けて写真を撮る日がくるなんて…

知れば知るほどれんくんは未知数で、どんなに調べても新しい発見ばかり。日本人なのにたどたどしい日本語も、東京出身なのに関西出身の人よりも強い関西弁も、明らかに苦手そうなダンスも、母性本能というか、長年年上ばかり応援してきた私が知るはずもなかった新鮮な気持ちでれんくんを見ているのが楽しくて仕方なかった。元担への気持ちとは熱量は同じだけど、種類が違うんだ、と思い込んでいたし、言い聞かせてたけど、明らかに熱量はれんくんへの気持ちが上回っていた。


1回しか行けない…



冬の松竹座の予定が発表されたものの、まいじゃにメンバーの公演日12/13〜16、キスマイの京セラドーム12/14.15と、まるかぶりだった。既にキスマイのチケットは確保していたので、意気揚々と申し込んだ数ヶ月前の私を本気で恨んだ。この時点で天秤がれんくんに傾いていることは一目瞭然だったが、まだまだ意地を張りたかったし、ドームで見るキスマイは物理的には小さかったけど、頼もしくてとても大きく見えた。


楽しい!幸せ!



2013年12月16日

初めて松竹座でれんくんを見た。れんくんって実在するんだ…なんだこれ想像以上にかわいい。やっぱり歌声すごい!!あ、ダンス……(笑)え、そんなにしょおのこと好きなの?どこまで追いかけるの?かわいい〜(泣)嬉しくて幸せで、ただそれだけだった。灰色のモヤモヤなんて1ミリも無い、幸福感でいっぱいだった。

そして私は見てしまった。小さい体をめいっぱい伸ばして、1階バルコには最早アゴしか見えないほど上を向いて、3階席まで届けー!と必死の気持ちが伝わる、一生懸命なお手振りをするれんくんを。ありきたりな表現だけど、本当に心に響いた。

まいじゃにメンバーから溢れる、仲良し!楽しい!盛り上がっていこうぜ!の気持ちにこたえつつ、優しく見守るファン、小さい箱の中に、私が知らなかったあたたかい世界がそこには広がっていて、なんて素敵な空間!ずっとここにいたい!松竹座も、まいじゃにメンバーも、大好きになった。



おめでとう、ありがとう、



2014年1月23日

初めてれんくんの誕生日をお祝いして、浮かれて浮かれてとにかく浮かれて、知人でも友人でもなんでもない、芸能人の誕生日、ましてや、家で1人でケーキを食べているだけなのに、こんなに幸せなのは初めてだった。生まれてきてくれてありがとう、と心の底から思った。

張り続けていた意地も、この頃からは時間の問題だろうな、と自分でも思っていたし、周りにも「寂しいから降りないでね?」もしくは「降りても変わらずよろしくね!」と真剣に言われるようになっていた。ごめんなさい…(笑)


あ、今だ、今しかない


2014年2月23日
ジャニーズWESTの舞台を観劇したまいじゃにメンバーのレポを見て、私の中に1つ区切りがついた。「次はお前たちが関西Jr.を引っ張っていくんやで」そんな言葉をもらったまいじゃにメンバーに、そしてれんくんに、溢れんばかりのときめきと尊さを覚え、"掛け持ち"という形で収めておくことに限界がきてしまった。

もうだめだ。私が1番に応援したいのも、好きだと言いたいのも、永瀬廉くんだ。永瀬廉くんが大好き、降りよう。離れたり出戻ったりしつつも長年見てきたキスマイから離れる怖さや不安、頑なに張り続けた意地よりも、好きの衝撃が勝った。



勝つんだREN…?



あれから1年以上経った今、れんくんは上京し事務所の激推しアイドルに、私はとんでもないとんちきモンペに成長した。これから先のことは全くわからないけど、どうなったとしても、れんくんに出会えた喜びも、応援してきた間の思い出も忘れたくない、です、おしまい。